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皆さんこんにちは!
株式会社ワタルテック、更新担当の中西です。
さて、本日は第8回内装工事雑学講座!
今回は、日本の畳文化についてです。
というこで、今回は畳の歴史や特徴、機能性、現代における役割や今後の展望について深く掘り下げ、日本の畳文化の魅力を探ります♪
日本の住文化を語る上で欠かせないものの一つが「畳」です。畳は、柔らかく肌触りが良いだけでなく、断熱性や調湿性に優れた建材として、長い歴史を持っています。かつては日本の住宅のほぼすべてに畳が敷かれていましたが、現代ではフローリング化が進み、その存在も変化しつつあります。
目次
畳の歴史は、約1300年前の奈良時代にまで遡ります。最も古い記録としては、『正倉院文書』に畳が登場しており、この時代の畳は現在のような「床一面に敷くもの」ではなく、敷物や座具として使われていました。
平安時代(8世紀~12世紀)になると、貴族の邸宅である「寝殿造(しんでんづくり)」が発展し、畳は座布団や寝具として用いられるようになります。この頃の畳は厚みがあり、高貴な人々が座る場所にのみ敷かれるものでした。
鎌倉時代(12世紀~14世紀)になると、武士の屋敷でも畳が使われ始めます。この時期から「畳床(たたみどこ)」と呼ばれる芯材が使われるようになり、現在の畳に近い形へと進化していきました。
室町時代(14世紀~16世紀)には、「書院造(しょいんづくり)」と呼ばれる建築様式が確立し、部屋全体に畳を敷く「座敷」が登場しました。このころから、畳が単なる敷物ではなく、部屋の床材としての役割を持つようになったのです。
江戸時代(17世紀~19世紀)には、武士階級だけでなく、裕福な町人の家にも畳が広がりました。この時代になると、畳の敷き方や格式が定められ、畳の使い方に明確なルールが生まれます。
例えば、格式の高い部屋では「縁(へり)」と呼ばれる布で畳の縁を飾り、位の低い者は縁に足を置いてはいけないとされるなど、畳には身分を表す機能もありました。
また、茶道の発展とともに「畳の敷き方が美意識と密接に結びつく」ようになり、現代の和室文化の基盤が築かれました。
明治時代(19世紀後半~20世紀初頭)になると、西洋の建築様式が導入され、フローリングの部屋が増えていきます。しかし、畳は依然として日本の住宅の基本的な床材として広く使われました。
昭和時代(20世紀中頃)には、団地や一戸建て住宅でも「畳敷きの和室」が一般的でしたが、高度経済成長期以降、都市部ではフローリングの部屋が増え、畳の需要は徐々に減少していきます。
畳は、大きく分けて以下の3つの部分で構成されています。
畳は、日本の気候風土に適した床材であり、以下のような優れた特性を持っています。
これらの機能により、畳は単なる床材ではなく、快適な居住空間をつくる重要な要素となっています。
近年、住宅の洋風化が進み、新築住宅の多くはフローリングが主流となりました。しかし、一方で畳の良さが見直され、「和モダン」なデザインの中で畳を活かす動きも見られます。
例えば、以下のような新しい畳の形が登場しています。
畳は天然素材(イグサや藁)を使用するため、環境に優しい建材としても注目されています。また、廃棄後も土に還ることができるため、サステナブルな暮らしに適した素材です。
特に、畳の生産地である熊本県では、伝統的なイグサの栽培を守る活動が行われています。
畳は、日本の生活文化の中で長い歴史を持つ重要な要素であり、単なる床材ではなく、空間の美意識や機能性を備えた伝統的な建材です。
✅ 日本の気候に適した機能性を持つ。
✅ 伝統的な和室だけでなく、モダンな空間にも活用できる。
✅ サステナブルな素材として、環境への貢献が期待される。
今後も、畳の魅力を活かしつつ、新しいライフスタイルに適応した形で進化を続けていくでしょう。和の心を大切にしながら、畳文化を未来へとつないでいくことが求められています。
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